タロットカードは大アルカナ22枚、小アルカナ56枚の計78枚で1セットになっているカードでさまざまな絵柄や記号、数字などが書かれています。
アルカナとはラテン話のarcanumの複数形で、日本語にすると秘儀、秘密、秘薬といった意味があります。
人々は古くからこのカードを使って悩みを解決する糸口を引き引き出したり将来的な展望を見据える占いの道具として用いてきました。
現在は形も大きさも絵柄も、さまざまなものが作られ、多彩で美しいタロットデッキが数多く存在していることから、占いの道具として用いられるだけでなく、コレクションをしている人もいるほどです。
このタロットカードはどれくらい前から存在しているのでしょう?
タロットカードの歴史
タロットカードが、現在のような大小のアルカナで1そろいの形(1デッキなどと呼びます)になったのは、今から300年ほど前と言われています。
発祥には諸説ありますが、古代エジプトから中国、インド、ギリシャなど様々な国や地方が発祥と言われています。しかし、その名前の由来や正確な発祥の地ははっきりしていません。
もともとタロットカードは占いのためのカードではありませんでした。
最初はゲームに使われるプレイングカードとして庶民の間で楽しまれていたものです。
現在のトランプに構成が似ているのはカードゲームとして使われていた歴史があるからなのです。
ゲームとして使われていたこのカードが、いつしか占いの道具として使われ始めると、多くの占術家、タロテイストによって研究と実践がなされました。
カードのもつ意味や解釈など、様々な研究を重ねていくと78枚のカードには全て一貫性があり、そこには物語がある事がわかってきました。
これからタロットカードを学ぼうとしている人はにとって、78枚もあるカードの意味を全て理解することは遠い道のりのようにも見えますが、カードのもつ物語の意味を知ることでそれはもっと容易に、解釈のイメージもしやすいものになるでしょう。
ではどんな物語が背景にあるのか、というとタロットカードの絵柄は古代ペルシア神話と関連性が高いと言われています。
興味のある方は古代ペルシアの「光と閣の戦い」の神話を手に取ってみるのも良いかもしれません。
ウェイト版を基準に
タロットカードには様々な絵柄のものがありますが、もっともポピュラーで多くの方が使っているのがウェイト版と言われています。
このサイトではウェイト版(ライダー版とも呼びます)に基準を合わせて解説していきます。
ウェイト版以外にも多くのタロットカードが売られています。しかし、ウェイト版以後(1909年以後)に作られたほとんどのカードは、ウェイト版のバリエーションです。
ウェイト版を基礎にして、そこに多少のアレンジをして作られています。日本で制作されたものも、ほとんどがこのウェイト版のバリエーションです。
それは、ウェイト版が伝統的な絵柄を忠実に守りながら、各地で流布していたさまざまなタロットカードを比較研究し、単なる様式と化していた絵柄の意味や作画上のルールを集大成した上で、それを実際に適用して、78枚すべてに象徴的な絵を付した世界で初めてのタロットだからです。
ウェイト版は、過去の集大成であると同時に、それ以後の多くのカードの教科書なのです。ウェイト版は構図や色の使い方が78枚すべてを通じて一貫した規則に正確にしたがって描かれており、初めてタロットカードを手にする人にとってわかりやすいものでもあります。
タロットカードがもつ数字
タロットカードには絵柄以外に数字が書かれています。
それぞれのカードは絵柄からのイメージだけでなく、その数字の持つ印象も大事にします。
大アルカナを例にとると、0(愚者)から始まり21(世界)で完成するという見方をします。(これは占者によって解釈は様々で、21の完成された世界からスタートさせるべきだと言う考え方もあります)
このサイトでは、0から21の完成に向けて説明をしていますが、しっくりこない方はご自分の感覚を大切にしてリーディングに活かしてください。
数字とタロットカードは密接な関係を持っていることから、タロットカードと合わせて数秘術などを使われる占者もいます。
タロットカードと合わせてもう一つ何か占いを学びたい方は数秘術などの数字を扱うものを身につけておくとよりリーディングの際にイマジネーションが湧いてくるかもしれませんね。