ソードの5のカードの意味

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嫌悪感|暴力|争い|敗北|左遷|リストラ|汚名|不名誉
解説
このアルカナのテーマは敗北です。正位置では、手前にたっている人物に焦点が当てられ、逆位置では背景にいる人たちに焦点が当てられます。
正位置ではなりふりかまわぬ強欲な態度で物質的勝利を手に入れる面が強調され、逆位置ではすべてを失う点が強調されます。
カードの絵では、一人の男が自分だけ剣をひろい集め、他の者は彼に背を向けて去って行く姿が描いてあります。
これは、敵の男の自分さえよければよいという利己的な態度を象徴しています。
背景の雲、逆立つ男の髪、波立つ水面は、利己的な考え、それにとりつかれた魂、それが引き起こす感情的対立を象徴しています。
正位置の
キーワード
- 自分が優位に立とうとして周囲との関係が悪くなる
- 利己主義があだになり失敗する
- 容赦しないやり方で勝利を得る
争いにより相手をやり込め優位に立つことばかり考えている
仕事や恋愛、学問など、人は何かと競い合い、自分が優位に立とうとします。それは人間の本能であり、向上心、ひいては進化の源となっているのかもしれません。ソードの5は、そんな人間の争いを表します。しかも、ただ相手を打ち負かすだけではなく、プライドをズタズタにするような凄まじさをはらんでいるようです。その是非はともかく、そこまでするからには逆に攻撃される場合を想定し、覚悟をもって防御法も考えておかなければならないでしょう。
執念、征服、破壊。左遷、損害、不名誉。葬式。 激しい争い。疑心暗鬼による激しい執念。怒りによる激しい攻撃、容赦ない追求。 見えない問題、予測できない問題、抗争、敗北。デリカシー、他人の感情に対する配慮に欠げる。なりふりかまわぬ、強欲な態度。
長い間求めていたものを手に入れることができる。そして、それを追いかけなくてもすむようになる。
逆位置の
キーワード
- 失敗を繰り返してなかなか進めない
- 関係修復の必要性があるのにそれをしようとしない
- 卑怯な手段をってしまう・使われる
自分で決めた行動をとった後で思いもかけない内面の葛藤に悩まされる
ソードの5の逆位置は、正位置のカードの意味合いがますます強まり、すさんだ風景がイメージされます。破綻や転落、負傷の程度も深くなりますから、状況が深刻化していくのを食い止めるのは難しそうです。また、関係修復や名誉回復など、復活への道のりも遠くなってしまうでしょう。心身ともに手負いの状態になる可能性が示されていますから、いかにダメージを少なくするか、可能ならば争いを回避する道を模索するのが賢明と言えます。
不幸、病気、損失、失敗、浪費、 トラフ令ル、激しい怒り、横領や不正の発覚、失敗の見込み、自殺、殺人、葬儀、埋葬、友人が出会うかも知れない不幸、死。医者の言うことや、自分の健康状態で悩まされる。
ほとんどあるいは全く助け、理解、共感が得られない。彼らはただプレッシャーを増やし、フラストレーションを増し、責任を重くするだけ。
思いのほか長く待たされることになる。
メモ
時間的変化
●正位置
自分の利益しか見えなくなり、他人の感情にまで気が回らなくなる。そのため、物 質的な利益を手にするが、多くの人の感情を傷つけてしまう。
●逆位置
強欲きが裏目に出て、人々はあなたのまわりから去って行く。物質的な利益も得ら れなくなる。心や気持ちの大切さに気づくが、そのときには手遅れとなっている。そ の隙につげこまれて、大きな損失をする危険性がある。