吊るし人の意味

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忍耐|損失|動けない|試練|屈服|無力|後退|妨害|自己犠牲
解説
このアルカナのテーマは、認識です。このアルカナは、現実認識が誤っていることを意味しています。
正位置は正しい現実認識が回復されることを意味し、逆位置はそれが回復しないままであることを暗示しています。
吊るされた男という札名からして、何か苦しく悲惨な状況を想像させられるカードです。
実際、ウエイト版をはじめ数あ守るタロットカードのほとんどに足を紛られ、逆さまに吊るされた男性が描かれています。カードの意味するところも忍耐や試練、損失や屈服といったネガティブなものが少なくありません。
ただ、人生には忍耐や試練がつきものであり、自分ではどうにもならない状況、まさに足を縛られ身動きが取れないような境遇に陥る場合もあるでしょう。
またこのカードには自己犠牲といった意味合いもあり、自分を犠牲にしても他者を助ける、何かのためになる、という状況が暗示されてもいます。
ウエイト版の吊るされた男の表情は、苦痛に満ちているというより、穏やかで誇らしげに描かれ、頭部からは後光が射し、男の吊るされた木には一葉が芽吹いています。この状況が、決して苦しいだけではないことを陥示しているようです。
正位置の
キーワード
- 自分を犠牲にして他の誰かに尽くしている
- 答えを出すのが難しく身動きが取れない
- 自分の気持ちをセーブした言動でうまくいく
動けないなら、動かず一休み。見方を変えて見ることも重要
人生には、自分の力ではどうしようもない状況が襲ってくることがあるでしょう。そこでジタハタするより、ちょっと小休止、と思いたいものです。動けないなら動かず休む、という考え方です。自分の思いを抑制するとうまくいくこともある、と告げ、ています。また、自分を犠牲にしても尽くしたい人物の出現も暗示されています。相手にそれだけの価値があるかどうかの見極めも大切です。
自己犠牲、放棄、宙に浮いた状況、停止、困難。
人生、価値感、考えかた、完全な逆転、あべこべ。もはや夢が保てない。これまで のものが、すべて無意味で絶望的で陳腐に感じる。
すっかり精彩のあせた人生に生気を与え、お金にゆとりをもたらすような新しい仕 事の提案が目前にある。
考えかたが180度変わってしまう。
自己犠牲がむくわれる。 すばらしい贈り物、たいへん魅力的な仕事の申し出を受ける。
逆位置の
キーワード
- 自己中心的な言動で自分の首を絞めることになる
- 頑張っても思い通りにならない可能性が大きい
- 調子が悪くなかなか結果に繋がらない
ダメなものはダメと達観する姿勢も大切
知らず知らずに傲慢な態度をとっていないか思い返してみましょう。物事がうまくいかなかったり、周囲の賛同を得られない時には傲慢さが原因になっているかもしれません。努力や頑張りが無駄になってしまうかも。
他の可能性を考えて見るのも賢明。何事もうまくいくとは限りませんし、考え込んでばかりでは前に進めません。ダメなものはダメと達観することで道が開けてくることもあるでしょう。
犠牲が報われない、骨折り損、まちがった期待、報われない愛、無駄、盲点。
目的をなくし、なにをしていいかわからない。
だれかがなにかをしてくれないか、声をかけてくれたらいいのにと思う。しかし、 そういうことは起こらない。人をあてにせざるを得ないような状況にいらだちを感じる。
自分の人生が自分の思いどおりにならないことを感じるが、どうしようもない。 友情、恋愛、あるいはパートナーシップが突然、もう役にたたなくなり、古くさいものになっていることを知る。しかも、自分ではなすすべがないことに気づく。
メモ
時間的変化
●正位置
決着のついていない状態は、自然と解消され、収まってゆく。しかし、あなたの心 には感情的なしこりが残る。
まったくちがう角度から状況や問題を眺めることができるようになり、危険を回避 することができる。
●逆位置
あなたは、あるアイデアを放棄してしまう。なにかひっかかるところがある。きつ い仕事になりそうな予感がする。
なんとなく自信がない。ものごとを始める気分ではない。
ものの見方や視点を変えて、もう一度検討し直す必要がある。このまま走るのは危 険。