隠者のカードの意味

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洞察力|研究心|賢明な導き手|分別|哲学的|達成感|内省的|絶対的な知識|思慮深さ|一人で考えていたい|慎重さ
解説
このアルカナのテーマは、真理の探求です。正位置では独り内省するなかで、真理の光が見つかることを暗示し、逆位置では真理の光が見つからない状態がつづくことを意味しています。
一人の老人がランプを手に持ち、足元を見つめています彼は修道士がよく着るような服を着て、手には杖を持っています。隠者は、正義の女神の声を聞いて驚博し、自らの生きざまを振り返った人聞を意味しています。絶対的な知識と分別を備えた仙人のイメージに近いかもしれません。
彼は、「私のこれまでの生き方は何だったのか、いまのままでよいのだろうか」と内省をはじめた人間の象徴なのです。
彼が手に持つランプは、真理の光を象徴します。それはまた、真の自己、聞に包まれた明性を意味します。
この探索の道は、自分の経験の反省からはじまり、やがて哲学的な認識にいたります。しかし、それで探索は終わらないのです。本当の探索は、ここから始まるのです。
人は本当に自分の内面に立ち戻るときには、独りにならざるを得ないものなのです。
こういう時には、自分の外で行なわれていることをシャットアウトすることがどうしても必要になります。自分の道は自分で探す他はなく、自分で選んだ道だけが本当に納得の行く道なのです。
アルカナでは、探求が孤独であることを修道士の服を着た隠者で象徴しています。
巷の低俗なことに惑わされることなしさまざまな事象を学び、深く思考しながら毎日を送っている修行者でもあります。
彼には何事をも見通す洞察力があり、すべてを知っているため、彼の前て隠し事をしたり、嘘をつくことはできません。
達観し、悟りの境地にある彼は、世俗との交流を断っているとはいえ、心の闇を照らしながら光を求める人々を救斉しようとしています。
正位置の
キーワード
- 世間体に惑わされず信じる道を突き進むとき
- 結論は急がず慎重に行動する
- 今までのやり方や考え方を振り返るべき時期がきている
自問自答し道を極めるとき
必ずしも目立ったり人に認められたりする必要はありません。自分は自分と、信じる道を大切にすべきです。見ている人はちゃんと見守ってくれているでしょう。ただ、自分なりに目標からそれてはいないか、方法は間違っていないか、検証するのも大切です。
深い思考によって、感覚的に進むべき道が見えてくるでしょう。それまで自問自答することも肝心です。
内省、慎重、思慮、用心、探求、孤独、知恵、隠れ家、隠棲。
なにかを探すこと、探求すること。問題を解こうとすること。なにかを総括し、方向を見いだそうとすること。
探索、問題解決、完成、成就、最終段階、ある人生上の極点、次のステップの夜明げ、過去の人物がまたあなたの人生に関係してくる。
孤独の克服に成功する。新しい仕事を首尾よく始めることができる。商業や精神的分野で、かなり金銭的に成功する。
ほとんどの目標を達成し、新たな段階に入る。そこではまた、新しい可能性が開げてくる。今回の成功はまだほんの第一歩だと言うことに気づき、まだまだしなくてはならないことがたくさんあることに気づく。
前向きの肯定的な解決に到達できる。ほとんどの目標を短い期聞に達成することができる。
逆位置の
キーワード
- 神経質になって細部にこだわりすぎる
- 経験のなさや未熟さからの失敗
- 上から目線で人の助けや賛同が得られない
分別や常識に目を向けることや相手を尊重することの大切さを知る時期
本当にそこにこだわることは大切か見極めましょう。「木を見て森を見ない」ということになってはいませんか?
分別や常識といったものを軽んじるのは禁物です。疑り深くなって警戒しすぎると、肝心なことを見逃してしまいます。自分の殻に閉じこもってばかりでは、幸運、はつかめないでしょう。人を見下すような態度を改め、相手を尊重する姿勢を持つことが関連につながります。
メモ
時間的変化
●正位置
たいへん暗いトンネルの出口に光を見いだす。未来が明るく、約束されているのを 感じる。
間もなく、新しいサイクルが始まる。それはもっとハッピーなものになる。最悪の 時期は去ったと感じる。
孤独、制限、抑圧、プレッシャーは、まもなく終わりを告げる。
●逆位置
ここしばらくは、まだまだ迷いと幻滅の時がつづく。光が見つからず、どこかへ逃 避したくなる。