タロット占い研究所

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女教皇のカードの解釈

2019年02月22日

最終更新日2019年04月08日

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タロットカードカード「女教皇」を掘り下げる

私が女教皇のカードを見た時の最初の印象は、知性も品性も兼ね備えたクールビューティな女の人というイメージでした。

私もこういうタイプの女性には憧れますが、気軽に声をかけにくい、そっと横目で尊敬のまなざしで見てしまうひと。という感じ。
このカードは中世の伝説上の人物、女教皇ヨハンナをモチーフにしているとの事ですが、マルセイユ版とライダー版ではちょっと印象が違っています。

マルセイユ版では、描かれる書物が完全に開かれているのに対し、ライダー版では、「TORA」(トーラ)と書かれた巻物がベールで半分隠れています。
これは「宇宙の真理というものは、人間には容易に理解できない」ことを意味するそうです。
以下、ライダー版での女教皇の絵柄について見ていきます。

女教皇のカードの絵柄から読み取れる事

女教皇は、寺院の椅子に腰かけ、手にはユダヤの律法書である「TORA」(トーラ)を持っています。
寺院の柱のうち、黒い方は「ボアズ」と呼ばれる否定的な生命力を現わし、白い方は「ヤヒン」と呼ばれる肯定的な生命力を現わしています。

両側の柱にある「B」と「J」は古代エルサレムにおいてソロモン神殿の入り口に立っていた円柱ボアズとヤヒンの頭文字とされています。
これは、男女、光と闇、意識と無意識など相反するふたつのものをあらわしており、背後のカーテンには、男女の性を現わすシュロとザクロが描かれています。

このカードは見れば見るほど神秘的で、彼女の気持ちを理解することは永遠に出来そうもありませんが、言葉で説明することができないような、なにかとても深いものがこのカードからは感じられます。

円柱とカーテンの間の隙間をよく見てみると、海のような水が広がっています。
これは人の心に広がる無意識の世界を象徴しているのでしょうか。

このカードは自分の直感を信じて、自分にとって、そして愛する人にとってなにが一番幸せなことかを模索することが大切だと教えてくれるカードです。
ストイックという言葉もこのカードにはぴったりです。

欲望に流されずに、自分を高めるためにどうしたらいいのか、静寂の中でとにかく考えています。

女教皇が出た時のリーディング

それではこのカードが出てきたときに実際にどのようにリーディングしていくべきなのかを考えてみましょう。

例えば、恋愛においてのお相手の気持ちにこのカードが正位置であらわれた場合に、片思いであるとか冷たい気持ちでいるというように、すぐには決めつけないでください。
お相手は恋愛について真面目に考えているというところからリーディングをしてみてください。

このカードの解説書にはプラトニックラブという言葉も出てきます。

プラトニックラブと一言でいっても、いろんなパターンがあり、ここでは深くは触れませんが、特に女性にとっては、憧れや片思いも含めて、純粋に相手のことが好き、信頼しているということがポイントです。

結果や対策にこのカードが出た時には、自分にとって何が一番大切なのかをまずは考える必要があるということ、表面上に見えていることではない、もっと深いところまで考えてみる必要があると教えてくれているのです。

このカードがあらわれた場合は、まず質問の状況がなぜ生まれて来たのか、その本質を探ることがキーポイントです。
そして、状況を良くするためにはどうしたらいいかを考えます。あるいはその考えることが重要だと教えてくれています。自分の直感に従うことが大事、誰かに媚びへつらうことは得策ではないということも教えてくれているようです。

ただし、このカードの番号は2番で、数字的にはまだ若い番号です。

相対関係をあらわす2番であると同時に、まだ人生の序盤、これから先いろんな経験を積んでいく修行の身であること、発展途上、未熟なこともあらわしています。
考えた結果がどんな展開になっていくのかは、まだまだ未知の世界が待っているとも考えられそうです。

このカードがリバース(逆位置)になった場合は、完璧主義や潔癖性という感性が強調されて、ちょっと批判的なイメージが強くなってきます。
相手の欠点がやたら目についてしまうような感じです。
それが高じると女性特有のヒステリックな感じになってしまうので、注意が必要です。

リバースになっている場合のアドバイスとしては、まずは感情をしっかりコントロールして、ストレスをため込まないようにすることが一番のポイントになってきます。

ワンオラクルで引いた時の印象

毎日のデイオラクル(1枚引き)でこのカードが出た時は、良いこと、悪いことも含めて、特に大きなことはあまり起きないことが多いです。
どちらかといえば反省を促すような、自分を振り返るような出来事が待っていることが多いでしょう。
このカードが出た時には自分にとって何が一番大切なのかを考えてみましょう。
勉強をするのには最適な日になるのにはいうまでもありません。

人生において、勉強は不可欠なものです。
勉強をしないと人は成長することができません。

女教皇のカードは強制されて勉強をすることではなく、自らが求めて勉強することの大切さを教えてくれるカードです。

女教皇のカードを掘り下げてみて

タロットカードは1枚の絵からとても深い意味を読み取ることができます。
単純に意味を当てはめるということではなく、占う人の悩みや課題に合わせて、いろんな世界を展開してくれます。

タロットカードの世界はとても深く、特にリーディングについては迷うことも多いのですが、これからの未来を明るくしていくためのアドバイスがすべてのカードに含まれているのです。
これからもカードについてより深くリーディングをするためのアドバイスを書いていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

KAZUKO先生が監修をした自動占い

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この記事を書いた人

KAZUKO

福岡で占い師、講師として活動しています。
タロットカードを使用した占いは人生のさまざまな局面での選択やお悩み事のアドバイスなど決断のサポートをしてくれるツールです。
私もタロットカードに日々感謝しながら占っています。
みなさまに幸せになるためのヒント、アドバイスをたくさんお届けしたいと思っています。
ブログにも是非遊びに来てください。

KAZUKO先生の所属する占168サイト

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