タロット占い研究所

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カップの意味

タロット占いに関するコラムです。

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カップのエースのカードの意味

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溢れる愛|芸術性|愛情|歓喜の心|受け入れる心|愛|家族|豊かさ

解説

このアルカナのテーマは、あふれでる泉のような愛です。
正位置では、それを得ることとそれによりもたらされる喜びをあらわし、逆位置は、それが得られない状況とそれが得られない不幸をあらわします。

 

愛は水で象徴されます。この世でもっとも大きな水の集まりは海です。

 

高く吹き上げる公園の噴水、清らかなせせらぎ、浜辺にたわむれる波、こんこんとわきでる泉、森に固まれた湖、とうとうと流れる大河、そして広大な青い海。
水にもさまざまな形態があるように、愛にもさまざまな形態があります。しかし、その本質はひとつです。

 

水は、すべてのものをわけへだてなく潤し、ゆたかに緑をおいしげらせ、憩いの場所をつくりだします。
愛も同じです。深い森の中の白鳥の湖、あるいは南の海に浮かぶ至福の島々。それらは愛にかこまれた生活の象徴です。

 

これらのイメージにあらわされている至福の味わいこそ、水の力の根元なのですから。
水のアルカナのエースは、生命の泉を象徴します。

正位置の
キーワード

  • 素直で澄んだ気持ちが鍵になる
  • 湧き上がる感情や愛情を素直に表現する
  • 受け入れる準備ができている

素直な気持ちでいる事の大切さ

おのずから湧き上がる感情や愛情を示すのが、このカップの工ースです。何か目標としていることに対してとめどなくあふれる意欲や、大切な人への絶えることのない愛情など、ポジティブな感情の発露を表します。それだけ心豊かで、さらに満たされようと努力する姿がイメージされるでしょう。また、愛情や善意を受け入れる、といった意味合いもあります。素直な気持ちで行動することで、愛と平和、自由を獲得できることが暗示されています。

豊かさ、恋愛、愛、喜び、満足、肥沃、富、家族、家庭。
自由、希望、大きな歓び。アイデアの形成、愛の形成、新しいスタート、啓示、啓発、閃き、創造的な活動の開始、喜び、満足。
創造的で閃きのある、革新的なアイデアを通して最上の成功・結果を得ることができる。
出版や発表からファインアートや実用的な製品まであらゆる分野にわたる。心からの願いが実現する。そして事態の成りゆき(結果)はあなたをハッピーな気分にさせる。
啓示、洞察を得る。あるいは天啓を得る。チャンスとの巡り合いから思わぬよいことがある。
謎が解ける。不明瞭なものが明確になる。欲しかったものを贈物でもらう。

逆位置の
キーワード

  • 愛が冷めてしまう
  • 感情のもつれから修正が必要になる
  • 喪失感を味わうような出来事

純粋さだけでは乗り越えられない試練

どんなに頑張ったり、愛情を注いだりしても、なかなか思うような結果が得られないことを示しています。
また、せっかくの努力や愛情も、集中できず気持ちが分散してしまうことへの警告の意味合いもあるようです。成りゆきに流されて、気力、付いたときには予想もつかないことに・・・などということにならないよう注意が必要です。純粋な気持ちで物事に取り組むことはもちろん大切ですが、それと同時に冷静な状況判断も忘れではなりません。

偽りの愛、一方通行の愛、変更、不安定な気持ち、進展しない恋愛、偽りの愛に満ちた家。
利用され、不当な扱いを受け、捨てられたと感じる。考えないで言われたことや考えの足りないアドバイスに関して失望する。
故障したものに必要以上にお金をかけ、損をする。早く買い換えればよかったと後悔する。あなたの反応、感情、雰囲気は分析が必要。

メモ

時間的変化

 

●正位置
経済、愛、仕事面で具体的、現実的な展開がみられる。二人の関係が発展し、幸福 と喜ぴがやって来るのももうわずか。患いもよらない展開により望みがかなうことに なる。

 

●逆位置
一時的に前進が阻まれる。アイデア、野心、願望は、当座は実現しない。

カップの2のカードの意味

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心が通じ合う|良好な人間関係|絆|協調|共感|育まれる愛情や友情

解説

このアルカナのテーマは、二人の人間の間に愛が通い合うことです。
正位置ではそのような状況と、それがもたらす喜びを表わし、逆位置はそれが達成されない状況とそれが得られない不幸とを表わしています。
正位置と逆位置が同じ意味とする解釈もあります。

 

自分が占うときにはインスピレーションを大事にしましょう。

 

ライオンがまた出てきました。大アルカナの力でもライオンが出てきましたが、ライオンは燃える欲望の象徴です。
ライオンの頭には鳥の翼がついています。鳥の翼は、天使の翼とおなじように、よい精神性を象徴します。
欲望がよいかたちで精神的に昇華されたことを象徴しています。

 

ライオンの頭は、二匹の蛇がからみつく杖の上に乗っています。この杖は知恵の杖です。
知恵によって、燃える欲望が精神的な関係に昇華されたことを表わしています。
燃える欲望を昇華させた精神的なものとはなんでしょうか?もちろん、本当の愛のことです。

 

欲望にふりまわされて打算的な関係に走ったり、欲望を否定して本当の自分を表現できない愛で妥協したりしなかったからこそ、真実の愛を手にすることができたのです。

正位置の
キーワード

  • 愛情や友情が育まれる
  • 欠点を補うことのできる良い関係
  • 真実の愛情を知る

信頼と思いやりで紡ぐ関係

恋愛面はもちろん、仕事や趣味など、公私ともにパートナーとなる人物との良好な関係を表します。互いに長所を伸ばし、欠点を補うことのできるバランスの取れた関係が生まれるきざしです。言葉にしなくても、互いにわかり合うことができる快適な関係です。そこには自分のことより相手を思いやる、心温まる鮮があります。そうした交流によってますます結び付きも強まり、より高い目標に向かつて力を合わせることができるようになるでしょう。

愛、セックス、結婚、友情、協力、共感、共同。これらの始まり。
人間関係、心の選択、深い感情、肉体的結合、相性、援助、支援、協力、再結合、和解、性格の一致、一対ーの付き合い、笑い、喜び。
新しい仕事を見つける。
コミュニケーションが確立され満足する。 援助を受ける。
見えない壁、見えない干渉がとりのぞかれる。

逆位置の
キーワード

  • 誤算によって破綻する愛情関係
  • 一方通行の思い
  • 伝わらない気持ちに不満を感じる

相手を思う気持ちがあるなら冷却期間も必要

相手を思つての言動が逆に関係を悪化させてしまったり、思いがけない誤解を招いてしまったり。カップの2の逆位置は、コミュニケーションの不調と、それによる関係性の破綻、終駕を表します。もがけばもがくほど、あせればあせるほど、関係がこじれてしまう場合もあるでしょう。ここで大切なのは、決して互いが相手を悪くは思っていないということです。
誤解を解くための話し合いが必要か、もしくは相手と少し距離を置くほうが賢明かなど、熟考してみましょう。

別離、離婚、セックスの不一致、満たされない愛、気まずさ、形だげの付き合い、友人が離れていく。
すばらしい申し込みや提案を受ける。しかし、それは最初の印象ほどよいものではないかも知れない。
内心、この問題はどうやってもうまい解決方法がないのではないかと心配になる。

メモ

時間的変化

 

●正位置
経済的、職業的、社会的に思わぬところから思わぬ時に援助を受ける。

 

●逆位置
自分の意思を伝えても、好意的な反応が帰ってこない。不一致な点ばかりが目だつ。

カップの3のカードの意味

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団体行動|適度な距離感|連帯感|祝福|安定|楽しい時間|安心できる状況|喜ばしい出来事

解説

このアルカナは、結論を意味します。
遠景がないアルカナなので、正位置も逆位置も三人の乙女に焦点が当たっています。
正位置は、なにかの結論が出たということとその好ましい結果を意味し、逆位置は、結論が出ない状況や、その悪い影響や、過剰な状態を意味します。

正位置の
キーワード

  • 団体行動に鍵がある
  • 長年悩んでいたことに結論が出る
  • 安心できる安定した状況が近づいている

平和で穏やかな状態を獲得できる兆し

穏やかで和やかな雰囲気の中、一つの結果が出ることを表しています。それは基本的に喜ぶべき展開でしょう。心地よく、安心できる人間関係に恵まれる予感もありますが、それはうわべだけのことかもしれません。しっかりと状況を読み取り、その関係や結果を本物にしていく努力か必要です。また、心身の疲れが癒されたり、病気回復の兆しも示されています。未来の展望が少しずつ見えてきそうですから、明確な自分の目標を持ちたいもの。

問題解決、結論、幸福。 自己開発、自己改善、回復、成長、自己実現、自分を大切にすること、社会との交流、他人の影響、霊的目覚め、動物、ペット。 友だち、社会的な活動、コネを通して成功・結果がやって来る。
求め必要としている援助を得ることができる。
なにか幸運なことがある。自分がたいへん気に入っているものを手に入れる。

逆位置の
キーワード

  • 惰性で行動してしまう
  • 結論がなかなか出ない状況に不安になる
  • 進展しない問題に関心がなくなる

問題を後回しにする事で思わしくない結果になる

楽なほうに流されたり、問題を棚上げにするなど、大変なことから逃げようとする気持ちを表します。
その結果、享楽的なことにふけったり、暴飲暴食に走ることもあるでしょう。それらは後々、決してよい結果には結び付かないことを肝に銘じなければなりません。結論を出さず、うやむやにしていたのでは、あとから大きなツケを支払わなければならなくなります。無関心を装うのも禁物です。まずは周囲との調和を大切に、真肇に目の前の物事に取り組みましょう。

目的達成の失敗、遅延、邪魔される、悪友に染まる、浮気、快楽にふける、過度な快楽、過度なセックス。
誤解して、過剰反応する。放縦にふける。感情過多になる。
外的条件をコントロールすることができないため、自分が内的に変化しなければならないことに気づく。そして、態度を改め反応を変えようとする。

メモ

時間的変化

 

●正位置
この時期の終わりには、状況は大いに改善され、よくなる。個人的なジレンマは、予測していたよりも早く、ずっとよい形で解決される。まちがったスタートは修正され、疎外感はまもなく消える。動物あるいはペットが仲介役になって、なにかよいことが起きるかもしれない。

 

●逆位置
たいへん感情過多になる。
感じやすく、涙もろくなる。あなたは自分が誰か、どこに向かっているか、何を代表しているかに関しはっきりさせたくなる。

カップの4のカードの意味

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倦怠|ないものねだり|腰が重い|うんざりしている|退屈

解説

このアルカナは、不満を象徴します。このアルカナは、逆位置の方がよい意味になります。
遠景のないアルカナなので、正位置は人物に焦点が当てられ、逆位置は空中からのびる手が差し出しているカップに焦点が当たります。
正位置は、不満の多い状況に焦点が当たり、逆位置では、そのような状況からの出口が見えてくる状況を表わします。

 

絵柄の男は木の下にどっかりと座りこんで、気むずかしい顔をして腕組をしています。

 

彼は不満なのです。自分が理想としているものを手にすることができないのが不満なのです。
また自分がまるで理解されていない状況にも不満があります。
しかし目の前には選べるものがあることを3つのカップが表しています。

 

不思議なもので自分が不幸だ、と思えば思うほどますます不満がふくらみます。そして、不満が大きくなると、不幸もまたふくらみます。
不満と不幸はたがいに空気を送り込んで、どんどん大きくなるのです。

 

このことを空中から突き出てカップを差し出している腕が象徴しています。彼は心の中で問題をあれこれ考えて自分を納得させるための理屈をこねてみます。
しかし少しも解決にはなりません。

正位置の
キーワード

  • 現状にマンネリ感を感じている
  • 目の前にあるものに気が付いていない
  • 興味のないことが億劫で後回しにする

面倒臭がらずに視野をひろげて一歩踏み出す気持ちが必要

今の状況に退屈していたり、マンネリを感じている状態を表します。毎日同じことの繰り返しだったり、興昧のないことをやらなければならなかったり。だからといって現状打破のために行動を起こすかというと、それも億劫で状況に甘んじている、という感じです。しかし、身の回りにはいくつかチャンスが隠れていそうですし、考え方によっては恵まれた環境にいる場合もあると言えます。いかに視野を広げ、発想を転換するかが‘鍵になってくるでしょう。

倦怠、嫌悪、不満、飽き。 人生の物質的側面。健康状態、寿命、脅迫観念、妄想、欲望、目的、能力、応用、適用。
のけ者にされる。不満足に感じる。幻滅する。人生に期待していたのに、出て来るものは悲しみ、不幸、悲嘆ばかり。
世間とその冷たさに飽きてしまう。人生に対する関心がなくなってしまう。
やることなすことうまく行かず、ことごとく失敗するように思えて来る。

逆位置の
キーワード

  • 目の前のものに気がつく事ができる
  • やる気はないけれど動かざるを得ない状況
  • 初めての経験をするチャンスが訪れる

思い腰を上げなければいけない状況

いよいよ動かざるを得ない状況が迫ってきているきざしです。
ただしそれは「意欲的Hやる気満々」という感じではなさそう。ここのままでは行き詰ってしまうからしかたなく、という雰囲気が漂います。
でも、そこで一歩を踏み出すことが大切です。暗中模索の状態とはいえ、新しい展開が待っていて、そこにはチャンスや幸運のきっかけもあるでしょう。行動しながら目標を見定め、最善策を探っていくことで、満足な展開が得られる可能性が示されています。

新しい考え、新しい可能性、改革、社会改革、方向転換、新しい人間関係や環境、
目的を持つ、再婚、やり直し、理想に一歩近づく、協力者の出現。
気を取り直し、行動を整理する。そして、注意を集中しなければならないことや延期しておいたことに取り組む。願望のうち、物質に関することのいくつかがかなう。実際には十分なのだがあなたは感情的にはまだまだ足りないと感じる。

メモ

時間的変化

 

●正位置
この時期は、不満が高まり、何をやっても、満足感が得られない日々がつづく。こ れまでやってきたことが手につかなくなる。何の役にも立たず、目的もはっきりしな いことをきっぱりやめる。

 

●逆位置
この期間のどこかで、突然の幸運、運命の奇跡がまもなく起こる。精神に活気を与 え、明るくするようなたいへん楽しいことが起こる。絶望と灰色の日々のまっただ中 で、なにかすばらしいことが起こる。それは仕事、経済、恋愛生活に関係がある。

カップの5のカードの意味

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失望|悲しみ|損失|世襲|相続|傷心|仲間割れ|喪失感

解説

このアルカナのテーマは失望です。
逆位置の方がよいカードです。

 

このアルカナの構図は、人物をはさんで左右にわかれています。遠景に廃櫨があり、足元にカップがころがっている左が正位置で、遠景に橋があり、足元にカップがたっている右が逆位置に当たります。

 

正位置は甘い期待が現実に裏切られる状況を表わし、逆位置は甘い期待をしないことからもたらされる喜びや成功を表わしています。

失ったものの大切さに気づき、大きな喪失感を覚えます。空には暗い雨雲がたれこめ、雨まじりの風が吹いています。
橋は希望への道を象徴します。しかし、橋の向うには廃櫨があるだけです。これは希望が失われたことを表わしています。
足元のカップのうち、 3つが倒れ、中身が流出している様子はこの意味をさらに強めています。

正位置の
キーワード

  • 慎重に対応しなければいけない問題
  • まだ希望はあるがそれに気が付けない状況
  • 期待外れの出来事に立ち直れない

失望や落胆で周りが見えなくなっている事に気が付ければ進む道が見える

期待はずれの結果に見舞われ、ガックリと落胆する様子を表します。失望と悲しみから、なかなか立ち直れない場合もあるでしょう。けれど、そんな状況は誰もが経験することです。自分だけが特別ひどい目にあっている、というわけではありません。確かに
何かを失う可能性を示してはいるものの、すべてがなくなるわけではなさそうです。手元に残されたものから、冷静に善後策を考えたいとき。世襲や相続についても、同様に慎重な対応が必要です。

一部損失、期待を裏切る少なさ、少ない遺産。
遅れ、反動、再検討。精神的、肉体的、感情的疲労。なにか面白いことが起きないかと待ち望む。しかし、障害によって圧迫され、これ以上なにかを要求しようという気分ではない。
期待はずれ、予想していたより少ない成果にがっかりする。サービスの代価を要求するかわりに、交換条件を示される。

逆位置の
キーワード

  • 失うことを恐れずに進む事で良い結果になる
  • 時間をかけて解決できる力がある
  • 気持ちを切り替える気楽さが必要

悲しみの中にも希望がある

しがらみから抜け出せなかったり、悲しい知らせが舞い込むきざしがあります。けれどもそこを乗り越えたところに、新たな出発や復帰の道カf見えてくることを示しています。親しかった相手との再会や交流の復活など、前進への手がかりも見付かりそう。現状はどうあれ、気分を切り替えて、再スター卜する気持ちを大切にしたいところです。ただし、急いだりあせったりしてはいけません。じっくりと時聞がかかってもよいのだ、という姿勢がポイン卜になります。

血縁、先祖、家柄のよさ。希望がでてくる、復活の可能性、新しい協力関係、失望より得るものが多い(倒れているカップの数の方が多いため)。 まもなくあなたの願いは実現する。
誰かが戻って来るとしたら、それはあなたの呼び戻しが成功したのではなく、向こうが自分の考えで戻ってきたのだということを知る。
この成功・結果は、ものごとがなるべくしてなった結果であることを知る。
なにか幸運なことがあって、傷ついた夢が復活したり、別なものに置き換えることになる。

メモ

時間的変化

 

●正位置
精神的にも実際にも、しばらくひとりでいたいという気持ちになるとき。これ以上 少しでも努力をすることやプッシュすることは、考えることすら耐えられない。

 

●逆位置
この時期の終わりには、今の状況に対するこだわりが吹っ切れる。自分のコントロ ールする力や自分の良さに対しもっと自信が持てるようになり、主体的に行動するよ うになる。

カップの6のカードの意味

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温故知新|過去の記憶|幼馴染|家族との絆|過去へのこだわり|哀愁

解説

このアルカナのテーマは、ノスタルジー(郷愁)です。

 

このアルカナは変わっていて、遠景が過去で近景が未来を表わしています。遠景には古い朽ちかけた家があり、近景には未来を象徴する子供がいます。
正位置は、意識が過去を向いている状態、すなわちノスタルジー(郷愁)を意味し、逆位置は、過去を向いていた意識が未来を向くことを意味しています。

 

通常遠景は、未来を象 徴するのですが、このカードでは、遠景に朽ちかけた古い家が描いてあります。
これは、未来に関心を向げているのではなく、過去に向けていることを表わしています。前景で男の子が小さな女の子に花の植えてあるカップを手渡していることから、それが大切な思い出であることがわかります。女の子は魂を象徴するからです。

正位置の
キーワード

  • 自分だけの大切な願いを叶えたいと思う
  • 困難や問題を克服する能力を手に入れる
  • 手に入らないものを求める気持ちから自由になる

原点に立ち返る事で進むべき道が見える

幼い頃の思い出や学生時代の記憶など、過去の出来事が影響していることが暗示されるカードです。温かい家庭で愛された記憶を持つ人にとっては、そのことが困難を乗り越え、未来へ向かう心の糧となるでしょう。そうでない人には、過去を振り返らず、未来に光を見出す心構えが、大切なことを表します。いずれにしても、未来を創っていくのはあなた自身です。自分の過去を否定することなく、新しい仲間や家族との緋を大切にしたいものです。

友情。郷愁にひたる、なつかしい思い出、子供の頃の思い出、追憶。
環境の変化、来るものと往くもの、短い旅行、遠足、恋人、友だち、親戚、郷愁、 仕事、雇用。

逆位置の
キーワード

  • 予期しない出来事がら新しい可能性が開けてくる
  • 事態は予想しているよりもよい状態になる
  • これまでの努力が報われるような援助を受ける

厳しいと思う現実にも目をそらさず突き進む強さが必要

自分の過去の活躍や栄光にばかりこだわって、現状に目を伏せてしまうことへの警告を示します。昔からの悪い習慣や癖が出てしまい、失敗の原因になる可能性もあるでしょう。そんなとき、残念ながら家族や身近な人はあまりアテになりそうにありません。自力で何とかしていくのが賢明です。ここぞというときの踏んばりが、あなた自身を強くし、成長させることを覚えておきましょう。過去の自分を脱ぎ捨てて、一皮剥けて生まれ変わるようなイメージを持つことです。

希望、新しい計画が生まれる、未来への展望、大人への目覚め、精神的成長、前進、
チャンス到来、新しい可能性。キャリアが認められる。

メモ

時間的変化

 

●正位置
あるものが次第に消え失せ、別のものに道をゆずる。その過程で、昔の記憶がよみがえり、なつかしい気持ちで一杯になる。
心は断ちがたい過去への愛着によって思い出に向かいがちになる。

 

●逆位置
徐々に過去が消えて新しい可能性が広がってくる。意識が過去よりも未来に向くようになってくる。
それにつれて人生への態度も積極的になり、前進への意欲が高まる。

カップの7のカードの意味

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妄想|幻想|甘い見通し|混乱|空想|虚栄心

解説

このアルカナのテーマは、夢想、根拠のない計画です。このアルカナは、逆位置の方がよいカードです。

 

このアルカナでは、人物が黒くシルエットになっているので、ここに焦点は当たっていません。正位置では、雲の中のさまざまなカップに焦点が当てられ、逆位置では、カップのなかの未知なるものに焦点が当てられています。

 

正位置は、すばらしい可能性があるような予感がして、気分が高揚することを意味しています。しかし、その予感は感情的なものであって、現実的な裏付けがあってのものではありません。

 

逆位置は、正位置の可能性に現実的な裏付けが生まれ、願望が現実となることを意味しています。

正位置の
キーワード

  • 現実逃避し、見たいものだけ見ようとしている
  • 自分の願いは絶対にかなわないと決めつけてかかる
  • 非現実的な理想

考えが非現実的すぎてひずみが起きる

憧れや理想、ばかりが大きく膨らんで、目の前にある事実に目を向けていないことを表します。事実を自分の都合のよいようにゆがめて解釈している場合もあるでしょう。思い込みばかりが強くなり、周囲が見えなくなっているのかもしれません。それでやり過ごせればよいのですが、そうもいかないのが.現実です。頭の中を整理して、自分の立場や今後の最善策を考えたいところです。無駄な虚栄心は捨てて、周囲にアドバイスを求めるのも一案です。

空想、白昼夢、夢想、ファンタジー、勝利、理解、究極の解、理想。
ある程度実現される理想。 真理の探索、人生を変えるような事件。無力感、事態に適応できない、混乱。宇宙的・霊的体験。
自分の理想がはるか彼方にあるような気がして、人生には恋もお金もないと絶望的な気分になる。

逆位置の
キーワード

  • 頭の中の霧が晴れてくる
  • 混乱しながらも賢明な判断ができる
  • 平常心で対応できる

視野が開けてこれまでの遅れを取り戻せる

夢から醒めるように、現実をしっかりと見据えることができるようになるきざしです。それまで気付かなかったのが不思議なくらい、頭の中がクリアになって、進むべき方向が見えてきそうです。理想と現実のギャップを知り、しっかりと地に着いた考え方が.できるようになる、ということでもありますから、納得のいく妥協点を見出すことができるでしょう。自分の考えや感覚を大切に、賢明な判断力をもって、これからのプランを練りたいところです。

空想、白昼夢、夢想、ファンタジー、勝利、理解、究極の解、理想。
ある程度実現される理想。 真理の探索、人生を変えるような事件。無力感、事態に適応できない、混乱。宇宙的・霊的体験。
自分の理想がはるか彼方にあるような気がして、人生には恋もお金もないと絶望的な気分になる。

メモ

時間的変化

 

●正位置
すべてのコントロールを失ったかのように感じる。どうすればよいかわからず逃 げだしたくなる。明確な解決策が見つからないで悩んでいるうちにアイデアある いはプロジェクトに対する信念は無惨にも打ち砕かれる。

 

●逆位置
この時期の終わりに、あなたを悩ませていた緊張が解け、生産性が向上する。事態 はより容易になり、理解可能なものになる。そして、探索、捜索、問うこと、求めることは終わりを告げる。

カップの8のカードの意味

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内気|引っ込み思案|疲労感|飽き飽きした状態|一区切り

解説

このアルカナのテーマは、関心が薄れるということです。
逆位置の方がよい意味のカードです。正位置では去って行く人物に焦点が当てられ、逆位置では遠景の山に焦点が当てられています。
正位置は、古いことに次第に関心がなくなくなっていくことを意味し、逆位置ではそれに変わって、新たに別の物に対して新たな関心が生まれつつあることを意味しています。

 

人の正面は、その人の表向きの姿(対面、仮面)を示し、後ろ姿はその人の真実を示します。
彼が背を向けて旅だってゆく姿は、彼に真実を探すための旅立ちの日が来たことを象徴しているのです。

正位置の
キーワード

  • 遠くへ行ってしまった理想
  • 一つの事件が終わり、精神的な成長を遂げる
  • ものごとは積極的・具体的で有利な形で決着する

真実を知るために一歩踏み出す時が来た

どんなに楽しいことでも、長く続けば次第に飽きてくるものです。それが仕事のように義務的なものならなおさらかもしれません。それらから遠ざかり、新たな段階へ進みたくなっている心情を示しています。それは自分自身の心境の変化もあるでしょうし、時間的経過によるものとも理解できます。変化の乏しさは練腐化へとつながり、それまで有意義に思えたことも気につまらなく感じるかもしれません。そろそろ次のレベルヘ移る潮時とも言えるでしょう。

内気、ひっこみ思案。これまでの懸案がさほど重要でなかったことに気づく。
中途で投げ出す、放棄、ものごとの衰退。最近完了したプロジェクト、関係。なにか他のことをしようという気持ち。どこかへ行こうと言う気持ち。
目からウロコが落ち、霊的なこと、精神世界の価値に気づく。
そのときあなたは自分が既に新しい方向へ向かって進みだしているのに気づく。

逆位置の
キーワード

  • あきらめていたことが実現する
  • 幸福の到来、大きな喜びゃ希望がわく
  • 新しい可能性を知る事ができる

これまで悩みだった障害が克服できる

心の整理が付くまで、まだ少し時聞がかかりそうなことを示しています。自分でもどうにかしなければいけないことに気付いてはいますが、なかなか踏ん切りが付かなくて、迷いがあるようです。けれど、いったん心の整理が付くと気分はスッキリとし、足どりも軽く派手なお祭り騒ぎをしたくなるような気分です。喜びや楽しみの種も見付かつて先の希望が持てるきざしも出てきます。言いわけがましい態度や未練は捨てて、潔さを心がけたいものです。

幸福、大きな喜び、目的の達成、大きな愛を得る。あきらめていたことの実現、昇進。
最初、ものごとは考えたように簡単に行かない。計画通りに進まない。しかし、思いがけない展開があって事態は好転する。それがきっかけになってうまく行くようになる。 ひょんなことからなにかすばらしい報いがありそうな新しい可能性を見つける。
金銭上のトラブル、結婚の障害、三角関係などは、克服される。 お金を稼ぐための企画を立てる。
幸福な生活、大きな愛を得る。目的の達成。

メモ

時間的変化

 

●正位置
精神世界に目を向ける時期になる。自分が追い求めてきたことが、どれぐらいの価値があるかをもう一度考え直してみることになる。そして、これまで打ち込んできたことがさほど重要でなかったことに気づき、もっと大きな目標が人生にあることを知る。

 

●逆位置
目標を再確認する時期。確信が生まれ、新たな意欲がわきあがってくる。この時期のどこかで、将来への見通しを完全にくつがえすような出来事が起きる。
それはよい変化であり、友だち、恋人、愛する人(夫、他人仕事上の知人などが引金となる。

カップの9のカードの意味

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保証|サプライズ|漁夫の利|充実感|権利の継承|不戦勝

解説

このアルカナのテーマは、願望成就です。このアルカナは、「願望のカード」 と呼ばれ、正位置ならばあらゆる願望がかなえられます。
逆位置の場合には、損失や失敗に終わることを意味します。正位置は腕組をしている人物に焦点が当てられていて、逆位置はカップに焦点が当てられています。

 

部屋の中にたくさんのカップを並べた台の前で男が腕を組んでいる姿は、幸福の条件を自分のものにしたことを表わしています。カップは魂の象徴です。
この男は自分の願望が充足された人聞を表わしているのです。

正位置の
キーワード

  • 願いは思っているのとはちがった形でかなえられる
  • 思いもよらない形で願いが叶う
  • 思っていたものと違う結果だが想像以上に満足する

思いも掛けない幸運が訪れる兆しがある

自分では何も特別なことをしていないのに、物心両面からのチャンスや幸運が訪れることを表します。まさに棚ボタ的幸運の到来です。予想外の展開に思わず笑みがこぼれてきそうです。とはいえ、それが逆に油断や心のゆるみを引き起こし、想定外のトラブルを招く引き金にならないとも限りません。確かに幸運を示すカードではありますが、だからといって手放しで喜ぶのではなく、それなりの努力や地固めをする心がけを持つようにしましょう。

成功、物質的成功、豊富さ、満足、充足、健康な肉体。
個人的な人間関係や物質的な状態に関係することで、感情的な欝償がたくさんたまっているもの。表面的に表われているとは限らない。 狙ったものを確実に達成することができる。しかし、それは当初考えていた形ではなく、別の形でやって来る。それにも関わらず、自分が達成したととあるいは、手にいれたものにたいへん満足する。
幸運。ツキがある。ついている。望みがかなう。取引や交換でよい結果が得られる。
望みは実現される。それは、もうだめだと思った瞬間に実現する。

逆位置の
キーワード

  • 調子に乗って足もをとすくわれる
  • 謙虚な気持ちになる事で味方が増える
  • 詰めの甘さが失敗の原因になる

思いも掛けない幸運が訪れる兆しがある

楽観的になって、根拠もない幸運を期待した末、うまくいかなくなることを表します。やはり人生はそんなに甘くない、ということを痛感させられそうです。読みが甘くて目論見がはずれただけなのに、何か損をした気分になりがちですが、それだけ思い上がって、ずうずうしくなっていたという証拠かもしれません。このカードか現れたら、不平不満を言うより先に、謙虚に自分の言動を検証してみる必要があるでしょう。それこそが、昧方を増やし幸運を引き寄せる近道です。

失敗、損失、不満、未発達、不完全、独り占め、みせかけ。 未来が見えない。生活に張りがない。個人的に満たされない。感情的に不満がたまる。こういうことがたくさんあって悩みが尽きない。 自分が利用され、不当な扱いを受け、それを恋人や愛する人が当然と思っていることに気づく。 自己満足にひたり、気を抜いてしまったり、現状に安住してしまったりする。

メモ

時間的変化

 

●正位置
状況は、あなたが知らないうちにどんどん変わっていく。状況はよくなりつつある。 この期間の終わりにあなたは状況の変化に気づき、たいへんな満足感を味わう。

 

●逆位置 すべてのドアがふさがれて、もう可能性が何もないように感じる。無益な戦いをしているような気分になる。未来が絶望的に思えて来る。状況をよくする方法が見つか らない。この時期の終わりに、もっと満足感を味わえるような分野にエネルギーを振り向けることを決心する。すると愛と優しさがあなたを取り囲む。

カップの10のカードの意味

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満足|達成|願望の成就|幸せな家庭や社会生活|友情|団体生活

解説

このアルカナのテーマは、満ち足りた幸福です。正位置では、近景に捕かれている家族に焦点が当てられ、逆位置では遠景に焦点が当てられています。
正位置では、心のやすらぎが暗示され、逆位置では、そこに変化の兆しが現れることを暗示しています。

 

上空にかかる虹は、自己実現による充実と繁栄を約束しています。
小アルカナでは、他の元素もそうですが、 1と10とは、円環上の同じ地点を指すのです。ただし、向いている方向がちがいます。
1はその出発点を、 10はその完成された姿を表わすのです。

 

完成は新たなはじまりでもあります。虹は、この幸福が、もはや進展のない停滞の始まりではないことを示しています。
このカードには、四人の人物が描かれていて、とくにだれが主人公かはわからないようになっています。これは、この幸福が個人的なものではなく、親しい人たちとともに分かちあうものであることを示しています。

 

このアルカナは、人聞が幸福になるためには、生活に希望があること、それを支えあう家族がいること、が基本条件であるということを象徴しているのです。

正位置の
キーワード

  • 人の助けを得て新しい未来を築くためにアイデアを視覚化する
  • 真心こそが最大の贈物
  • 重苦しい責任からの解放

満たされた条件、環境の中で大切なものを育んでいける充足感

カップの10は、まさに満たされた生活環境を表します。取り立てて不安のない、安定した暮らしです。もちろん家族といっしょの安心感や幸福もありますが、一人暮らしでも身近な人間関係やコミュニティなど、充実した生活がうかがえます。さらに、願望成就の意昧合いがありますから、今何か願いがあるなら、思いを強くすることによって、それがかなえられる可能性もあります。満ち足りた気分を実感できるチャンスに恵まれるかもしれません。

心のやすらぎ、安住の地、幸福な家庭。 家から用意なしに突然出かける。退屈からの解放。
仕事からの休息・リラックス。普通でない関係。習慣的でない関係。旅行、恋愛など、なにか楽しいことをすることから成功が導かれる。支持、支えなど、いろいろなことでの全面的協力を受砂る。人々はあなたになにかを与えたがっており、あなたは人々に与えたがっている。

逆位置の
キーワード

  • フラストレーションがたまることが多く失望する
  • 真心こそが最大の贈物
  • 重苦しい責任からの解放

地域社会や家庭内での揉め事にまきこまれる

家族、地域社会、職場や学校など、自分(質問者)が所属するコミュニティでの落胆する出来事を表します。誰かが厄介事を持ち込んできたり、誰かの不運のとばっちりを受けたりするほか、自分自身が卜ラブルの火種になる可能性もあるでしょう。いずれにしても感情的になって誰かをとがめたり責任転嫁するような態度は慎むべきです。後継者問題など、根深い遺恨を残す懸案事項も考えられますから、まずは冷静になることが賢明でしょう。

意外なできごと、家庭内や職場内でのいざこざ、友情や愛情の崩壊、みせかけの幸福、家庭や会社がつまらなくなる。
余りにたくさんの責任を負いすぎるところから問題が発生する。自につく限りではなんの助けもなく、支持もないように感じる。

メモ

時間的変化

 

●正位置
大いにリラックスできる。たくさんの人と会って話をする。皆が励ましてくれ、自 分に対する自信と自分の仕事に対する自信を持つ。
否定的で承伏しかねるような状況は終わりをつげる。

 

●逆位置
責任だけが重く、権利がなく自分は環境によって制限されていると感じる。どこかへ逃避して、自由を味わいたくなる。